***** ローマ ・ パリ ・ ロンドン の10日間 *****


< ロンドン >


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エロスの像

ロック・サーカスの最上階には劇場があって動く蝋 人形を見る事が出来る。タイミングよく上演が始ま る時間だったので中に入り、人形達の踊りを楽しむ 事ができた。客席全体が回転するようなっており若 者達にも人気のようだ。劇場の外の窓からはピカデ リー・サーカス駅前広場のエロスの像を見る事が出 来る。このエロスの像は1893年、慈善家シャフ ツベリー卿を記念して立てられたという。


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リージェント・ストリート

エロスの像のある広場から目を前方に移すと、リー ジェント・ストリートが見える。ピカデリー・サー カスから大きく弧を描いて北に伸びる通りだ。リー ジェントという名はこの通りの建設を命じたリージ ェント皇太子(後のジョージ4世)に由来するらし い。ピカデリー・サーカスからオックスフォード・ ストリートまでの1.6Kmにわたる大通りには、高 級デパートのリバティやコートで知られるアクセス キュータムやバーバリー、陶磁器のウェッジウッド 等がありポンド・ストリートと並んで旅行者に最も 親しまれている通りだという。


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大英博物館

ロック・サーカスの出口には人気歌手のプロマイド や、似顔絵入りのTシャツ、コーヒーカップ等を売 っている売店があり若者達であふれていた。ロンド ンで一番気に入った町、若者の町、昼も夜も人の波 であふれている町、ピカデリー・サーカスともそろ そろお別れだ。そして名誉ある?最後の訪問先は大 英博物館である。大英博物館は地下鉄のピカデリー ・サーカス駅から2つ目のトッテナム・コート・ロ ード駅近くにあり、そこから歩いて行く事にした。


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大英博物館

大英博物館はパリのルーヴル美術館と並んで世界 を代表する博物館である。古代エジプト、古代西 アジア、ギリシャなど古代美術のコレクションで は世界一という。入ってすぐ目につくのはガラス ケースに収められている世界最古のミイラである。 もっとゆっくり見たかったのだが帰国の時間も迫 っている。足早に博物館を出てホテルへ戻り、預 けてあったスーツケースを受け取って地下鉄でヒ ースロー空港へと向かった。


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ヒースロー空港

ヒースロー空港に到着してすぐ搭乗手続きを済 ませ空港ターミナル内をあちこち見て回った。 ロンドンの街も空港ターミナル内も日本の都会 のような感覚ですんなりと溶け込んで行く事が 出来る。それだけ日本は思った以上に英国の影 響を受けているのかも知れない。やがて定刻ど おり、航空機への搭乗が始まった。ヒースロー 空港19時45分発成田行きJAL最終便でい よいよヨーロッパともお別れだ。


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ヒースロー空港

ラーキーな事に機内での座席が窓側になり、ぼんやりと窓の外を 見ながら離陸の時を待った。いよいよ航空機が動きだした。ター ミナルの一部だけが見えていた窓の外も徐々にターミナル全体が 見えるようになり、やがて航空機は離陸した。再度窓の外を覗き こむとヒースロー空港の隅々までに散りばめられた何百いや何千 とも思える程の電灯がローソクの灯のように輝いている。息を飲 む程の美しさだ。ヨーロッパ最後の瞬間をこんな幻想的な灯の夜 景で見送れるとは思いもしていなかった。窓に額をあてながら小 さくなっていくロンドンの灯をいつまでもいつまでも見つめ続け た。


「ワタルのヨーロッパ旅行記」如何でしたでしょうか

またの御訪問をお待ちしています

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